先日の散歩中、淀橋に差し掛かったところで、下を流れる神田川を覗き込んだ。すると50mほど先に白いものが浮かんでいる。私はすかさず胸ポケットからスマホを取り出し、カメラをズームアップしてその物体を捉えた。どうやらそれはサギのようである。近頃の異常気温に耐えかねて水浴びをしているのであろう。
私の生まれ故郷は白鷺(はくろ・しらさぎ)で有名な場所であるが、情けないことにサギという鳥についてはほとんど知識がない。というか、鳥全般についてはど素人と言っても過言ではない。それでもこの水浴びをしている鳥が、「ツル」や「コウノトリ」ではないことくらいは分かる。
何枚かの画像を撮っているうちに、サギは川の流れに逆らって私の視線から遠ざかっていく。このサギはどうして独りぼっちなのだろう。群れを成す習性はないのだろうか。いや、もしかすると本当はちゃんと帰れる巣があり、そのご近所にはそれなりのコミュニティーが形成され、毎年恒例のお盆行事も迫ってきている。孤独を好む彼の性格から、敢えて暇なひと時を見つけて孤独を楽しんでいたに違いない。
おお、君はなんて私と似ているんだ
だって、そうだろう
私たちはいつの間にか世間の一部に組み込まれ
好むと好まざるとにかかわらず、衆人環視の中で生きている
たまには独りになろうぜ
そして独りで水浴びをしよう、独りで口笛を吹こう
気が付くと、サギは空高く飛び立っていった。自分もそろそろお家に帰ろう。おわり
お盆休みまで、あと三日だ!(^^)/~~~