先週の散歩中、何気に通りかかった新宿の裏通りで、子供神輿の準備が行われていた。私は旅行者らしき東南アジア系の若者と肩を並べて、しばらくその光景を眺めていた。

「そうたくんは、力持ちだ!」

「ゆいなちゃん、そのおりぼん可愛いね!」

そうた
くんとゆいなちゃん。おそらく最近流行りの名前なのだろう。そう言えば、何日か前に大穴と書いてダイアナと読ませる名前を付けられた少女を主人公とする小説を読んだ。その少女の父親が競馬好きだったから、という設定になっていた。物語ではダイアナという名前に起因する様々なエピソードが展開し、少女の苦悩が面白おかしく描かれていた。

名前から勝手にイメージが膨らんでしまうということはよくあることだ。例えば、私が若い頃、非自発的?に連れていかれた風俗経験から言うと、「百恵ちゃん」という名前は地雷を踏む確率がかなり高かった。イメージしたものとのギャップが激しいのだ。また、母親や親戚のおばさんたちと名前が同じだった場合などは優先的に敬遠した。残念ながら映画『卒業』のミセス・ロビンソンにまで想像力が及ばなかった。ことほど左様に名前から得られる想像力というものは絶大であり、名前は一生ものだからこそ、慎重に選ばなくてはならない。その昔、役所と裁判にまでなった「悪魔くん」などはもっての外である。

最後に、私の高校時代、同じクラスに「森まさこ(漢字不明)」さんがいた。最初のクラス紹介でその名前が呼ばれると、案の定くすくすと笑い声が起った。本人に確かめたわけではないが、彼女にも自分の名前が嫌いだった時期があったのではないだろうか。しかし彼女が合唱部に所属していると聞いた時には、妙に納得したことを覚えている。私は特に森まさこさんと親しくなかったので話をする機会がなかったが、もしタイムスリップ出来るなら、初恋は先生ですか? と聞いてみたい。

淡い初恋 消えて日は 雨がしとしと降っていた

傘にかくれて 桟橋で ひとり見つめて 泣いていた

おさない私が胸こがし 慕い続けた人の名は……

改めて歌詞を並べてみると、とても哀しい唄だったんですね! おしまい

☆ ☆

もうそろそろ九月も終わりです。 皆さん、お元気ですか?! (^^)/~~~ 

 

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