今日は6月19日、日本文学がお好きな方であればおそらくご存知の「桜桃忌」。数年前に芥川賞を受賞した髪の毛の長い漫才師が尊敬しているという太宰治を偲ぶ日です。没後70年以上経った今でも太宰ゆかりの地では様々なイベントが開催されているようで、それだけ、根強い人気があるということですね。

私は太宰のファンではありませんが、東京に出てくる前から、「玉川上水」という名称だけは知っていました。太宰が自殺した場所です。しかし、東京に出てくると多摩川、多摩方面行きのバス、競艇を始めた多”磨”霊園駅などの名称を目にする。一方、玉川一丁目、二子玉川、玉川学園、玉川大学なんてのもある。二十歳の頃には、たまたまある事情から、川崎市多摩区に2ヶ月ほど住んだこともある。そんなこんなで、上京当初は「本当の“たまたま”はどっちやねん!」と疑問に思ったこともしばしばでした。まっ、生きていく上ではどうでもいい疑問なので、これ以上は書きませんが、もし興味のある方がいらっしゃいましたら、ウィキペディアでお調べください。

話しを戻しますと、太宰治です。このブログをご覧になっている方の中には、私の趣味が読書だったり、記事で「本」を取り上げたりしているので、もしかすると学生の頃から文学青年だったと思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私は文学部出身でもありませんし、読んだ本の数もそれほど多くありません。特に、高校まではマンガ本さえほとんど読まず、文字が並んでいるものといえば、教科書か、映画雑誌、ちょっとエッチな雑誌を読む程度でした。実は高校までの私は、圧倒的に「体育会系」だったのです。

では、何故その後趣味になったのかというと、大学時代はお金がなく、あったのは有り余る時間だけでしたので、暇つぶしの延長が趣味に変わったというわけです。

さて、今度こそ、太宰治です。最初の出会いは国語の教科書に出てきた『走れメロス』でした。「これって、外人が書いたんじゃないの?」程度にしか感想を持っていなかった私ですが、国語の教師が太宰の大ファンで、これ以外の作品についても教科書そっちのけで毎回授業で熱く語っていました。時には、年表を片手に太宰が何度も自殺を図った話を聞かされ、

「懸賞に落選して自殺? 結婚に反対されて自殺? 就職に失敗して自殺? 不倫がバレて自殺? 好きだった女性から一緒に死にましょ!と言われて自殺? えぇーーー、こいつ、完全にあかんやっちゃで!」

そんな率直な気持ちを抱きながら、先生の熱弁を聞いていたのを覚えています。

『人間失格』―― ちゃんと自覚があったところがまた母性本能をくすぐり、女性ファンの気持ちを掴んでいたのでしょう。それでも、あかんやつはあかんやっちゃで!

芸術家というのは、往々にして奇人・変人というか、精神的に病んでいる人が多いように思う。言い換えると、飛びぬけた芸術性や創造性というものは、気が狂っていないと発揮できないものなのかもしれません。ただし、私はお友達にはなりたくない。以上

※当記事は、あくまでも凡人から見た天才という内容であり、太宰ファンの方や作品をバカにしたり、茶化したりしているものではありません。くれぐれも誤解のなきように。


(ダイサボよりご報告)





向きを変えたところ、日々回復しています。ありがとうございました。 (^^)/~~~




女生徒 (角川文庫)



  • 作者: 太宰 治

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA

  • 発売日: 2009/05/23

  • メディア: 文庫







世界にたった一つ、あなただけのドメインを登録しよう!

月額900円(税抜)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』



エルセーヌ「小顔」体験キャンペーン