今日は在宅勤務である。
テレワークなんて言葉が、当たり前のように使われ始めた。しかし、私は休んではいるが、テレワークなどしていない。結局、重要な打ち合わせは取引先からの要望もあって、必ず出勤することになる。
当然、この場合は十分な注意が必要である。寒くても、会議室の窓を開け、マスク姿で、人との距離を2メートルほど置く。ただ、自分の意見が相手にどのように伝わっているのか、目の表情だけではよく掴めないことがある。
すると、お互いに少しずつ苛立ち始め、自然と語気が強まる。同時に、マスクが鼻呼吸を許してくれないので、口元でマスクがペコペコ動く。
もしかすると、安倍さんが送ってくれる布マスクは、こうはならないのかもしれないが、そんなことを考えながら、明日の重要なミーティングに備えて、ペコペコしないよう練習してみる。
早速、本棚で最初に目に入った本を取り上げ、ゲーテの一節をマスク越しに読み上げてみた。
今日できなければ明日だってできるもんじゃない、 一日だって無駄に過ごしちゃならないんだ。 決心して、まずできそうなことを敢然と、たぶさをとってひっ摑まえるんです。
そうすれば、決心した以上手離すことじゃない、そして必然の勢、先へ仕事をすすめることになる。
ゲーテ『ファウスト』より
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日本では新型コロナによる死者の数が相対的に少ないように思う。なぜ?
先週会社帰りにその理由を見つけた。 そう、日本にはこの人がいたのだ。
皆さまのご健康をお祈りつつ、おしまい!