(昨日パスモで買ったもの)



こんにちは! 食欲旺盛なこまたつです。



さて、先週からついに消費税10%が実施されました。米中貿易摩擦の激化や中東情勢の緊迫化、そして隣国の常軌を逸した振る舞いの数々など、昨今の日本を取り巻く国際情勢は一層厳しい局面を迎えようとしています。先行きへの不安はリーマンショックと同等、いやそれ以上と言っても過言ではありません。それでもなお増税に踏み切った背景には、予算を牛耳る財務省と政治家との力関係があるのだと思われます。



と、まぁ、天につばを吐くようなことをいくらほざいても10%は変わりません。しからば、ちょっと目線をミクロに合わせ、今回の増税に関連して始まった「キャッシュレス還元」とはどういうものなのかを見ていきます。ちょっとその前に、複雑怪奇な「軽減税率」について、コンビニの例を一つ。



お客様は必要なものを手に取り、レジに向かう。商品をレジカウンターに置く。そして、「私は消費税法等の一部改正第5条関係に適用されるこれらの軽減税率対象品目を、店内において全て消費することをここに宣言します!」



例えば、私が近所のファミマでミャンマー人店員さんにこのように宣言することで、消費税率は本則の「10%」、もし何も言わない場合は「8%」の軽減税率が適用されます。なんだか、変ですよね。コンビニの混雑時においては、ただでさえあたふたする店員さんがお弁当をレンジでチンしながら並んでいるお客さんを次から次へとさばかなければなりません。お客さんも当然後ろに並ぶ人の列が気になります。そんな折にわざわざ「店内で食べます!」と宣言し、しかも2%増しのお金を払う……。果たして、どれだけの人が正直に宣言されるのでしょうか? 因みに店員さんがイートインで食べている人たちに対して、いちいちチェックするようなことはありません。それこそ余計な仕事が増えるだけですから。



この辺がお役人発想から生じる矛盾というヤツです。あえて継ぎはぎだらけにして、本質的な問題点から庶民の目をそらそうとする。これが彼らの伝統? いや、悪い癖ですね。少し次元が違いますが、私がこういった矛盾を感じる改正が行われるたびに思い出すシーンがあります。



時は平成3年。バブル経済末期、高騰し続ける土地の価格を抑えるようと、金融や税制において悪代官たちによる強引ともいえる改正が矢継ぎ早に行われました。当時、係長になったばかりの私は同僚たちと安酒を煽りながら、次のように世の中を嘆いたものでした。



「それにしても三重野(日銀総裁)のおやじは無茶やるよなぁ」



「ポマード(橋本龍太郎、消費税増税を実施した人)は、ヤンキーと官僚の言われるままだし、小沢にいたっては相変わらず権力と金にしか目がない」



「このままだと、日本、やばくない?」



その後失われた20年が始まりました。長引かせた原因の一つは間違いなく消費税増税でした。



おっと、つい話が横道にそれてしまいましたね。それでは本題のキャッシュレス還元について触れておきます。昨日、私は近くのファミマでSサイズのコーヒーとお弁当のお供としてお味噌汁をパスモ(交通系マネー)で買いました。こちらのレシートをご覧ください。↓↓




 




総額238円に対し2%の4円が還元されています。軽減税率によって10%が8%になり、さらにキャッシュレスで2%がお得になるということです。



もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この政策は軽減税率に絡めた明らかな増税に対する目くらまし。そもそもコンビニでそんなに大きな買い物はしませんし、値の張る家電ならお得だろうと思っても、家電にかかる消費税は10%ですから、すでに買う前から値上げされているわけです。しかもカード会社ごとに還元される上限が設けられ、おまけにこの還元は来年の630日までって……



本日の結論:「消費税が上がって、得するものはない!」 おしまい (^^)/~~~




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