(自宅近くの公衆電話、ガラスに映るおじさん)



 



ピッポッパ、ピッポッ・・・・・・・・



トゥ
ルルルル、トゥルルルル

ガシャ、シュー

「ただいま留守にしております。ピーという発信音がなりましたら、お名前とご用件をお話しください」

ピーーーー

・・・・・・」

ガシャ

(一度電話ボックスから出て、また戻る)

ピッポッパ、ピッポッ・・・・・・・・

 トゥ
ルルルル、トゥルルルル



ガシャ、シュー



「ただいま留守にしております。ピーという発信音がなりましたら、お名前とご用件をお話しください」


ピーーーー

「俺、たつや。電話できなくて、ごめん。やっぱ、直接会って話がしたいんだ。明日、上野を9時半に出る。そっち(金沢)には3時半過ぎに着くと思う。着いたら電話するつもりだけど、出来たら改札で待っててくれないか。じゃ」

ガシャ

携帯・スマホがなかった時代、相手のことを考える時間がやたらと長かったように思う。おしまい


☆  ☆  ☆


関東地方の週末は、ぐずついた天気になりそうです。突風や激しい雨にはくれぐれもご注意ください。
では、また!(^^)/~~~





雨が好き (中公文庫 A 167)



  • 作者: 高橋 洋子

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社

  • 発売日: 1983/07

  • メディア: 文庫







世界にたった一つ、あなただけのドメインを登録しよう!

月額900円(税抜)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』



エルセーヌ「小顔」体験キャンペーン