(今日の浜松町駅前)




今日もいい天気です。東京地方の日中の気温は28℃、降水確率10%
新入りのビル警備員に事情を説明するのが面倒でしたが、休日にも拘らず敢えて連休を避けて出勤しました。これで、離婚や死亡の確立がぐぅーんと下がりますね。

さて、本日はちょっとだけ変わった思い出のひとこまをお届けします。出来るだけ簡潔にしておりますので、是非ご一読を!

達也はめったに怒らない。彼の妻が「この人は息子たちに一度も手を挙げたことがないんですよ。いや、大声を上げたことさえ聞いたことがありません。昔はテレビのコメンテーターにだけはよく怒鳴っていましたけど・・・」と達也の親戚が集まる席で真面目な顔で話していたことがあった。しかし、当の達也自身はその時はじめてそのことに気付いたようで、「そうだっけ・・・」と呟き、不思議そうに上目がちに妻の顔を見つめていた。

そんな達也だったが、彼の記憶に鮮烈に残っている出来事があった。それは彼が中学一年のとき、彼が愛してやまない相手に激しい暴力をふるってしまった。

ある日の夜、(中学一年の)達也は自分の部屋のベッドで眠っていた。

「痛い!」

突然、彼の太ももに針が突き刺さったような激痛が走った。彼は夢か現実かの区別がつかないままに、その激痛の原因をもたらしたであろう物体を懸命に手で振り払おうとする。しかし離れない。

彼は恐怖のあまり、思いっきりこぶしに力を入れその物体を殴った。と、同時に激痛を感じた脚を天井に向かって(物体の重量を感じながら)高く振り上げた。

すると、その
物体は彼の頭上を高く舞い上がって床に落ちた・・・はずなのにドスンともいわない。

それは、スッ!という音だけで、いかにも紙片が風に揺られて落ちたようだった。

これが達也が愛してやまない相手に初めて暴力をふるった瞬間であった。


☆  ☆  ☆


と、まぁ、大袈裟な描写になってしまいましたが、この物体の正体は当時私が飼っていた愛猫だったのです。丁度そのにゃんこは妊娠末期で、おそらく陣痛に耐えようとして私の脚に噛みついたのではないかと思います。

その後、私が振るった暴力の後遺症もなく無事三匹の子猫を出産しました。しかし、私の父曰く、「我が家では猫を複数飼うことが出来ないこと」、「近所で貰ってくれそうな家がなかったこと」、そして「子猫の目が明くと情が湧いてくること」、それらの理由で出産の翌日早朝、父は生まれたての子猫を川に流しました。

にゃんこは暫く出産した押し入れに向かって鳴き続けていましたが、翌日からは普段と変わらないにゃんこに戻り、そしていつものように私の布団の中で丸くなっていました。

(あとがき)
生まれてすぐにチーチーと鳴いている子猫のことを思うと非常に切ないものがありましたが、当時の田舎ではそれが一種の慣習みたいなものでした。「目が明くと情が移る」は、今は亡き父の本心だったと思います。




おわり


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